2026年4月26日、香港メディア・香港01は、世界販売首位に立った中国車が、海外ブランドの模倣によりデザインの独自性を失いつつあるとの批判が出ていると報じた。
記事は、第19回北京国際自動車展覧会(北京モーターショー2026)が4月24日に北京市の中国国際展覧センターなどで開幕したと紹介。
また、中国メーカーの昨年の世界累計販売台数が約2700万台に達し、日本を抜いて初めて世界首位に立ったことに言及。世界販売上位20社にBYD、吉利、奇瑞、長安、上汽、長城の中国勢6社が入り、日本勢の5社を上回ったとした。
記事は、中国勢躍進の原動力が電気自動車(EV)にあり、技術面で大きな成果を生んだことを評価する一方で、デザインの「模倣疑惑」と「同質化」という課題が浮き彫りになっていると指摘。ある中国のセルフメディアからは、北京モーターショーの国産モデルはレンジローバー、ランドローバー・ディフェンダー、ポルシェの3車種を露骨に模倣しており、「会場には実質3車種しか出ていないかのようだ」と評したことを伝えた。
また、ファーウェイ系の鴻蒙智行傘下の新ブランド「尚界」が発表したZ7が、シャオミ(小米)の「SU7」に酷似しているとの指摘があり、そのSU7自体もポルシェの「タイカン」の模倣を疑われており、ネット上でSU7は「シャオミ版ポルシェ」、尚界Z7は「保時界」とやゆされている状況を紹介した。
記事は、吉利汽車集団の陳政(チェン・ジェン)副総裁が業界批判を展開し、市場で売れたものを即座に流れ作業のように複製する「ベンチマークの達人」とでも呼ぶべき企業の手法は、創造力の自己去勢に等しく、中国車を同質化の泥沼に陥らせていると論じたことに触れた。
さらに、過当競争の中で目先のパフォーマンスやファストフード的な消費を追う姿勢が、本来あるべき中国車のデザインの高みを引き下げているという陳氏の指摘を紹介した上で、中国車が世界販売首位に上り詰めた今こそ、こうした自省の言葉は深く考えるに値すると結んだ。(編集・翻訳/川尻)











