中国の縦型ショートドラマ(微短劇)が人気を集める中、国家広播電視総局は3日、6月1日から2カ月間にわたって特別取り締まりを実施すると発表した。

2日にマカオで「国際ショートドラマ金光賞」の授賞式が行われるなど、業界が盛り上がりを見せる一方で、今回の取り締まりではショートドラマの低俗化を重点的に是正する方針が示された。

「未成年者への不適切な内容」「ぜいたくの誇示や拝金主義」「低俗なタイトル」「ゆがんだ恋愛・結婚観」「ソフトポルノ的な際どい性的表現」「著作権侵害・海賊版」などを含む8項目について、集中的に取り締まりが行われる。

ショートドラマ市場は近年、急速に拡大しており、AI技術を制作に導入する動きも注目を集める。中国メディアによると、関連サービスの利用者数はすでに7億人に迫る規模となっている。ショートドラマのストーリーは、財閥一族の確執、俺様社長のロマンス、取り違えられた富豪令嬢の逆転劇などの定番テーマで視聴者を引きつけてきた。しかし、過剰に誇張されたストーリー展開や価値観を巡る問題、さらには盗作疑惑などがたびたび批判の対象となっていた。

中国のネットユーザーは当局が問題視した要素について、「みんなが好きなものばかり」「俺様社長やセレブがいなくなったら見る価値がない」といった声が上がっている。また、「ショートドラマの半分以上が消えてしまう」と懸念する意見も見られる。一部のネットユーザーからは内容よりも著作権侵害こそ最も深刻な問題だと指摘する意見もあり、この話題がSNS上で急速に拡散されている。(Mathilda)

編集部おすすめ