2026年6月4日、中国のポータルサイト・捜狐に「『新テニスの王子様』最新の展開にネット騒然」と題した記事が掲載された。

記事は、「子どもの頃に『テニスの王子様』を読んで、越前リョーマはかっこいい、手塚国光は強い、不二周助はどこか神秘的だと感じていた人も多いだろう。

作中にはすでに非現実的な技が登場していたものの、当時はまだ何とか現実のテニスの延長線上だと思い込むことができた。しかし『新テニスの王子様』は、その後の展開によって『これはもはやテニス漫画ではない』と読者に思い知らせた。そして最新話の内容が明らかになると、多くのネットユーザーが言葉を失った。なぜなら、越前家にまつわる最大の秘密がついに明かされたからである」と述べた。

その上で、「これまで、越前リョーガは相手のテニス能力を奪う能力を持っていることが知られていた。ところが最新話では、リョーマもまた同じ能力を持っていたことが判明したのだ。その事実を知った父・越前南次郎は、この力はいずれ持ち主自身を傷つけるとしてリョーマにテニスをやめるよう勧めた。しかし弟に楽しくテニスを続けてほしかったリョーガは、自らリョーマに勝負を挑む。そして試合の中で、リョーマの『能力を奪う力』そのものを吸収してしまった。兄が呪いを背負い、弟は何も知らないまま成長していくことになったのである」と説明した。

記事は、「実際、多くの読者はすでに『テニスの王子様』の超能力的な設定を受け入れていた。もはや細かいことを気にせず楽しむ作品になっていたからだ。

問題なのは、以前の超能力は少なくともテニス技術と関係していたのに、今では能力そのものを奪い合う段階にまで進んでしまったことである。しかもそれは、少年漫画では定番である一方、扱いを誤ると陳腐になりやすい能力奪取系の設定である」と指摘した。

一方で、「ただ能力そのもの以上に驚かされたのは、リョーガというキャラクターの立ち位置である。今回の設定を見て、多くの読者は真っ先に『NARUTO -ナルト-』のうちはイタチを連想しただろう。表面上は冷酷で謎めいており、周囲には理解できない行動ばかり取る。しかし真実が明かされると、そのすべてが大切な人を守るためだったことが判明する。現在のリョーガの展開も、ある意味ではそれに近い路線だと言える。作者の許斐剛氏は『兄がすべてを背負う』という悲劇的なドラマを描こうとしているのだろう」と言及した。

その上で、「結局のところ『新テニスの王子様』は非常に特殊な段階に到達している。もはや読者の多くは純粋にストーリーだけを追っているわけではない。彼らが毎回最新話を楽しみにしている理由は『今度はどんな新しいネタが飛び出すのか見たい』からだ。『中華一番!』と同様に、展開がどんどん突飛になっていくことが分かっていても、次は何をやらかすのかが気になって読み続けてしまうのである」と分析した。

そして、「長年のファンにとっては、かつて努力と才能で戦っていたリョーマが、今では血筋の秘密や能力の呪い、兄の自己犠牲といった物語の中心にいる姿を見ると、やはり感慨深いものがある。かつての『テニスの王子様』は、テニスをする少年たちの物語だった。しかし『新テニスの王子様』は、超能力を持った少年たちがついでにテニスをしているような作品になっている。今後どこまで話が膨らむのかは誰にも予想できないだろう。今の流れなら、ある日突然『テニスとは古代文明が遺した究極の力だった』と作者が発表したとしても、読者は誰も驚かないはずである」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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