4日に閉幕した愛知・名古屋アジア競技大会は、白熱したメダル争いの舞台裏で運営をめぐるトラブルも相次いだ。中でもタイの代表チームが食事に不満を表明したのに対し、愛知県の大村秀章知事が6日の記者会見で「あまりこういう人には来てほしくなかった」と発言。

タイで批判的な声が上がり、物議を醸している。

タイメディアによると、新競技のテックボールのタイ代表チーム監督は9月中旬、会場で提供される食事の量が少ないと訴える動画をフェイスブックに投稿。大村氏は動画を念頭に「組織委の外の話」とした上で、「この人たち何しに来たんだろうな。これやって再生回数を稼ぎに来たのかというふうに思った」と述べた。

英字紙バンコク・ポストは「大村氏はこれ以前に大会運営の不備を謝罪していただけに、発言は驚きをもって受け止められた」と報道。タイ紙カオソッドはオンライン版で「愛知県知事が食事問題でタイの選手を『再生数稼ぎ』と非難」との趣旨の見出しで報じた。大村氏の「再生回数稼ぎに来たのかと思った」「こういう人には来てほしくなかった」との発言を紹介し、日本国内でも「発言があまりにも辛辣(しんらつ)すぎる」などの批判が出ていると解説した。

タイのネットユーザーはSNSなどに発言への批判を相次いで投稿。「偉そうで傲慢(ごうまん)だ。こんな人にはタイにも来てほしくない」「日本人は自分たちを責める前に、いつも他人のせいにする」など、厳しい意見が目立った。

さらに「プロ意識のない知事だ。不満があったとしてもそんな言い方をすべきではない」「今回の大会は日本がどれほど変わってしまったかを如実に示している」などと反発の声も上がった。

大村知事は7日、X(旧ツイッター)で「タイ選手団の監督、コーチ」に関する発言であり、「タイチームに対して『来てほしくなかった』という趣旨の発言はしていない」と弁明したが、波紋は収まりそうにもない。

一方で期間中、名古屋市内で開かれた大会組織委員会の記者会見では国歌の取り間違いやバスの輸送ミスなどのトラブルに関する質疑が途切れることがなかった。

スポーツ朝鮮によると、大韓体育会のユ・スンミン会長は大会の運営を最低ランク以下の「F」と酷評。一方、総括会見でアジア・オリンピック評議会(OCA)のフセイン・アル・ムサラム事務総長は「バスの輸送ミスは全体の0.000001%に過ぎない」などと擁護した。(編集/日向)

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