2026年10月8日、中国メディア・第一財経は、カナダの詩人アン・カーソン氏が2026年のノーベル文学賞を受賞したと報じた。

記事は受賞理由について、「大胆で創造性に富む作品を通じて古典の伝統と生き生きと対話し、現代文学に新たな形式をもたらした」という選考委員会のコメントを紹介した。

そして、カーソン氏が1950年にカナダのトロントで生まれ、トロント大学で博士号を取得し、古代ギリシャの詩人サッポーを研究した後、英国のセント・アンドルーズ大学に留学したと説明。マギル大学やミシガン大学などで教鞭を執り、古典学や翻訳、創作を教えてきたとし、率直な性格で、研究と執筆に打ち込み、メディアの取材をほとんど受けない一方、学生や詩を愛する人々には親切だったと伝えた。

また、受賞は国際的な文学・出版界で広く待望されており、発表前から主要なブックメーカーで候補上位に挙がっていたほか、中国でも8月以降、詩人や作家、出版関係者、評論家が有力候補として名前を挙げていたと紹介している。

記事は、カーソン氏の詩集「夜」の中国語訳者である李驕陽(リー・チャオヤン)氏が先月、カーソン氏の詩作講座に関するエピソードを明かし、教員と学生が毎月集まり、順番に作品や考えを共有する自由な形式で授業を続け、学生が招くとカーソン氏は喜んで参加し、自宅への訪問も歓迎していたと述べたことに触れた。

中国ではカーソン氏の作品の翻訳出版が続き、今後も複数の詩集や散文の中国語訳が刊行される予定だという。

記事はさらに、カーソン氏が来年2月に、病と手書きをテーマにした新作を刊行する予定であることにも言及。24年にパーキンソン病と診断されたことを明かしたカーソン氏は、その後、治療の一環としてボクシングのクラスに参加し、パンチを打つことで集中力を保てると述べていることを併せて紹介した。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ