◆JERAセ・リーグ 広島3―1中日(1日・マツダスタジアム)
2年目の広島・高太一投手がプロ初勝利を挙げた。昨季は中継ぎで1登板だった左腕。
引きつった表情でマウンドへ。お立ち台では初回を「震えが止まらなかったので、どうにか腕を振ろうと思って。腕を振ったら震えが止まりました」と振り返った。ヒーローインタビューを終え「(実感は)あります。本当にホッとしています」と、ようやく一息。震えについても「それぐらい緊張して。でも悪いことだと思っていなくて。いい緊張感だったと思います」と冷静に語った。
序盤のピンチは「深く考えないように。
攻撃陣は無得点で迎えた6回の攻撃前に円陣。「絶対に点を取ろう」と気合を入れた。無死一塁で高が代打を送られ、勝利投手の権利を与える最後のチャンスで逆転した。新井監督は「高の頑張りが野手を奮起させた。なんとか高を勝たせてあげたいという、みんなの攻撃だったと思います」と拍手。左腕の投球を「何よりも、打者に向かっていく気持ちが出ていた。すごくいいものを見せてくれたと思う」と絶賛した。