◆JERAセ・リーグ 広島0―6中日(2日・マツダ)
“不調”の中日・高橋宏が今季2度目の完封で4勝目を挙げた。2安打シャットアウトも「一歩間違えれば、大量失点」。
直球は「ファウルは取れる」とカウントを稼ぐ見せ球。スプリットは「バットに当たる球だと思って投げた」。最優秀防御率に輝いた昨季から一転、今季は既に8敗と苦しむが、5連敗の後は最近3試合で2完封。昨季も7、8月に7勝と加速した右腕に、井上監督は「らしくなってきた」と目を細めた。
2位のDeNAと2・5、3位の巨人とは2ゲーム差。前半戦の先発陣は大野、松葉らベテランが引っ張ったが「後半は宏斗を筆頭に若手がグイグイ」と指揮官は期待する。反撃のカギを握るエースに輝きが戻ってきた。(安藤 理)