第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕、甲子園)に初出場する聖隷クリストファーは2日、兵庫・小野市で調整を行った。

 前日(1日)大阪入りしていた県内屈指のエース左腕・高部陸(2年)は「静岡にいた時はまだあまり実感がなかったのですが、こちらにきてから『やってやるぞ』という気持ちになりました」と大舞台を前に心を躍らせた。

 最速147キロを誇る本格派は昨秋、今春に東海大会を経験済み。秋に関しては2年生主体で同年の夏甲子園に出場していた菰野(三重、5〇1)に対し1失点完投。それでも初の全国舞台を前に「自分の直球で、強い相手をどれだけ抑えられるのか楽しみです」と気持ちを高ぶらせていた。

 7月28日、決勝戦で静岡に1失点完投して優勝投手となった翌日から2日間はノースロー調整。この日はブルペン入りを再開した前日に続き、捕手を座らせ、30球ほどを投げた。「体のキレがでてきた。もう少し調子を上げていきたい」と準備を進める。

 3日に抽選会が行われるが、地元・埼玉に近いことからV候補の健大高崎(群馬)との対戦を希望。リードオフマン石田雄星(2年)とは中学時代に対戦経験があり、「足がすごく速かった」と笑い、対戦を心待ちにした。(伊藤 明日香)

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