◆米大リーグ カブス3―4オリオールズ(2日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブス・鈴木誠也外野手(30)が2日(日本時間3日)、本拠地・オリオールズ戦に「3番・指名打者」でスタメン出場し、3四球を選んだが5打席快音なしの2打数無安打に終わり、3試合安打なしで打率は2割4分6厘となった。カブスは逆転負けを喫して連勝が「2」で止まった。

 オリオールズの先発は菅野智之投手(35)。メジャーでは初対戦だった。広島時代の対戦成績は75打数20安打の打率2割6分7厘、5本塁打。NPB最終年だった21年に14打数7安打の打率5割、5本塁打と攻略していた。

 メジャー初対戦となった初回2死走者なしの1打席目は、初球の90・9マイル(約146・3キロ)カットボールをはじき返したが、柵越えまであとひと伸び足りない中飛。飛距離は377フィート(約103メートル)だった。2点リードの3回2死走者なしの2打席目はフルカウントから四球。3点リードとなった5回1死走者なしの3打席目は、2ボールから外角低め92・0マイル(約148・1キロ)をはじき返すも力ない二ゴロに倒れた。左腕・ウォルフラムとの対戦になった7回1死一塁の4打席目、1点を追う9回2死一塁の5打席目は2打席連続で四球で出塁したが得点にはつながらなかった。

 3四球で3出塁をマークした誠也だが、3試合、13打席連続で安打なし。本塁打は13試合、打点も9試合出ていない。後半戦は14試合で49打数6安打の打率1割2分2厘、1本塁打、4打点と苦しんでいる。

 この日は、7月28日(同29日)に65歳で亡くなったライン・サンドバーグ氏の追悼試合として行われ、永久欠番にもなっている背番号「23」をカブスの全選手がつけて試合に臨んだ。現役時代は、9度のゴールド・グラブ賞に輝く二塁の名手で、本塁打王となった1990年の40発など通算282本塁打も放ち、84年にはMVPにも輝いた。

 菅野は5回95球を投げて5安打3失点、5奪三振で降板したが、8回にチームが逆転したため6敗目が消えて勝敗はつかず、防御率は4・42となった。

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