◆米大リーグ フィリーズ―オリオールズ(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)
フィリーズのK・シュワバー外野手(32)が4日(日本時間5日)、本拠地・オリオールズ戦に「2番・DH」で先発出場。今季3度目の1試合2発でリーグ最速40号に到達した。
7―3と4点リードで迎えた6回2死満塁。右腕・ヒラルドの外角95・9マイル(約154・3キロ)直球を打球速度100・5マイル(約161・7キロ)、打球角度32度、飛距離390フィート(約118・9メートル)で右中間席に放り込んだ。40号グランドスラムでシチズンズバンクパークは地鳴りのような大歓声に包まれた。
1本目は2点を追う3回2死一塁だった。左腕・ポビッチの92・5マイル(約148・9キロ)直球を捉え、打球速度110・9マイル(約178・5キロ)、打球角度35度、飛距離427フィート(約130・2メートル)で右翼アッパーデッキへの特大アーチ。2試合連発の39号同点2ランで大谷翔平(ドジャース)を抜いてナ・リーグ単独トップに浮上していた。
リーグ本塁打王争いでは、7月末のトレード期限でE・スアレス内野手(34)がDバックスからア・リーグのマリナーズに移籍。リーグをまたいだ移籍は数字が引き継がれないことから、大谷とシュワバーの一騎打ちとなっている。シュワバーはこの日の39号2ランでメジャー最速で90打点に到達。2発6打点の荒稼ぎを見せ、40本塁打、94打点でリーグ2冠となっている。シーズン162試合に換算すると57発、135打点ペースだ。
7月15日(同16日)のオールスター戦では、史上初めて突入した特別延長の本塁打競争「スイングオフ」に出場。両リーグともに3人×3スイングの合計本数で勝敗が決まるルールで、シュワバーはナ・リーグの2人目で登場。3スイングで全てスタンドインさせて勝利をもたらし、MVPに選ばれた。球宴での勢いは止まらず、後半戦に入って驚異の16戦10発と量産態勢が続いている。