◆米大リーグ エンゼルス―レイズ(4日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)
エンゼルスの菊池雄星投手が、本拠のレイズ戦で5勝目を目指して先発し、6回1失点で5勝目の権利を手にして降板した。
初回先頭のディアスに二塁打、2番・金河成(キム・ハソン)に右前打と連打を許した。
2回、3回とも先頭打者を出しながら得点を許さなかった。攻撃陣から2回と3回に2点ずつ援護をもらうと、4回はこの試合初の3者凡退に抑えた。5回も打者3人で退け、勝ち投手の権利を得た。6回も味方の好守にも助けられ無失点でとし、後半戦初のクオリティースタート(6回で自責点3以下)を達成した。
球宴明けでは3登板し、0勝1敗。7月29日(同30日)の前回登板では、本拠のレンジャーズ戦に先発。1点リードで迎えた6回1死一、二塁を残し降板し、2番手投手が2者生還を許して逆転され、勝利投手から一転敗戦投手の危機となった。だがその裏に打線が奮起して4点を挙げ8敗目は免れた。5回1/3で今季ワーストの10安打を許しながら4失点(自責3)、1死球5奪三振で今季2番目に多い105球を投げた。
4月までは防御率4点台だったが、5月と6月は防御率2・07と復調し、オールスター出場につなげた。MLB公式サイトは復調のきっかけを新球スイーパーとの決別だったとの記事を掲載した。左の強打者対策で、MLBで大流行中のスイーパーを春季キャンプから導入したが、曲がり幅を得るために腕が下がってしまい、全体的に球速が低下。スライダーとカーブの変化量も小さくなっていたという。スイーパーを封印した5月以降の成績向上は明らかで「スイーパーを外して自分の強みを生かすようにしてきた。自分の強みは直球とスライダー」と菊池は話していた。