◆米大リーグ ドジャース―カージナルス(4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのF・フリーマン内野手(35)が4日(日本時間5日)、本拠地・カージナルス戦に「3番・一塁」で先発出場。4回に同点の13号ソロを放ち、20試合連続出塁とした。

 1点を追う4回1死。右腕・グレイの89マイル(約143・2キロ)のカットボールを捉え、打球速度108マイル(約173・8キロ)、飛距離387フィート(約118メートル)で右翼席に運んだ。打球角度41度と天高く舞い上がった打球はなかなか落ちてこなかった。連続ヒットも7試合に伸ばし、最近5試合で3発と好調。7月には23試合ノーアーチと調子が上がってこなかったが、完全に復調したと言えそうだ。

 一方で、心配なのが「2番・遊撃」で先発出場のM・ベッツ内野手(32)だ。フリーマンの13号ソロの直前、4回先頭で遊ゴロに倒れ、7月29日(同30日)の敵地・レッズ戦の第4打席で右前打を放って以降、22打席連続ノーヒット。この時点で打率2割3分2厘まで低下した。今季は東京シリーズ開幕時に体調不良を訴え、体重は一時11キロ激減。7月下旬には義父を亡くすなど悲運にも見舞われ、なかなか本来の姿に戻ってこない。本拠地・ドジャースタジアムは不振の背番号50に対し「レッツゴー・ムーキー」などと大声援を送っている。

 この日の試合前、ロバーツ監督はベッツを下位打線に置く可能性について問われると「代替案にも問題がある。

では誰を代わりにそこに置くのか。今、各選手がどのような状態でスイングしているかを見た時、彼(ムーキー)に代わるいい選択肢はない。提案や意見があるのは理解できるが、より良い代替案が存在しない限り、私の耳にそれらは届かない」と否定していた。

 大谷翔平投手(31)を含めて「MVPトリオ」を形成する1~3番。チームの顔とも言えるベッツの一日も早い復調が待たれる。

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