第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)の第3日第4試合で広陵(広島)と対戦する旭川志峯は5日、兵庫県内で約2時間の全体練習を行った。守備力が持ち味の合田湧翔外野手(3年)は、3月のリトルシニア全国選抜大会で2勝を挙げた札幌北シニアの弟・翔に続く全国での勝利を誓った。

 旭川志峯の合田湧が、兄の意地を見せる。連日40度近い気温下での練習が続くが、「コンディションはバッチリ。暑さも気にならない」と好調をアピール。「(甲子園は)ずっと憧れていた場所。目立つ選手ではないので、自信のある守備で貢献できたら」と、2日後に迫った初戦に向けて気を引き締めた。

 自身にとっては、札幌札苗北中時代に出場した全国中学校軟式野球大会に続く大舞台。当時は2番・センターで先発出場し、エンタイトルツーベースを放つなど活躍したが、チームは初戦敗退。弟・翔は札幌北シニアの1番打者として春の選抜大会で16強入りしており、「弟に負けずに2つ勝ちたい」と闘志を燃やした。

 持ち味は「フライの捕球、守備範囲です」。日頃から日が暮れて暗くなった中でもノックを実施。打球音で落下地点を予測するなど“勘”を鍛えており、初のナイターゲームでも不安はない。「(夜の練習では)ボールが消えるけど、気合で捕ってきた。

(甲子園の方が明るい?)それなら大丈夫ですね」。外野の要として、守備力で現校名初勝利に導いてみせる。

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