第107回全国高校野球選手権大会の開会式が5日、甲子園で、暑さ対策の一環として史上初めて午後4時開始で行われた。選手宣誓では智弁和歌山の山田希翔(まれと)主将(3年)が登場。

堂々の宣誓を務めた。智弁和歌山の選手宣誓は昨年に続き2年連続。今春のセンバツでは市和歌山が宣誓を務め、和歌山勢としては昨夏から3季連続の選手宣誓となった。

 大役を終えた山田主将は「寝ずに練習しました。昨日の夜はずっと練習して、何百回、何千回と練習しました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「多様化が進む中、高校野球のあり方が問われているが、自分が一番伝えたかったのは、高校野球の魅力はどんな形になっても変わらないということ。その一文は意識しながらやりました。必死に365日やってきている。全力でプレーする姿に魅力があると思う」と胸を張った。

 こだわったのは「1分30秒」にまとめること。「自分は90秒以内にまとめて、イチから作っていきたかった」とシンプルにまとめ、力強くメッセージを伝えることに成功した。

 内容は下記の通り。

 宣誓。私たちは人々に大きな感動を届けたいと思います。

 自然環境や社会状況が変わりゆく中、多様化が進み、高校野球のあり方が問われています。しかし、その魅力は変わりません。

 己の限界に挑戦し、仲間との絆を深め、相手チームを敬い、正々堂々とルールを守りプレーする。私たち高校球児の姿は多くの人々の心を打つと信じてます。

 野球を愛する仲間たち、これまでもこれからも私達を支えてくれる方々、そして、今ここ甲子園で思う存分野球ができることに感謝し、勇気を持って全力でプレーすることを誓います。

令和7年8月5日 智弁学園和歌山主将 山田希翔

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