50年に初の完全試合を達成した藤本英雄。当時の番号は「17」だったが、入団から2年間は「35」だった。

43年には84試合中46試合に先発し、ノーヒットノーランを含めて34勝11敗で最多勝、勝率、奪三振などタイトルを総ナメ。中でも防御率0・73、8月2日から9月12日までに達成した6試合連続完封は、現在でも日本記録として輝いている。

 投手として最も長く「35」をつけたのは広陵高3年の2003年センバツで全国制覇し、同年ドラフト2巡目指名で入団した西村健太朗の9年間。「23」を3年、「30」を3年つけたあと10年から「35」に。2度も数字が大きくなるのは、結果が残せなかった証しともいえ「この悔しさを晴らしたい」と語っていたが、西村は「35」を自分のものにした。

 先発、中継ぎ、抑えとチーム事情によって登板を続けた。13年は守護神として両リーグ最多の71試合登板を果たし、球団記録の42セーブをマーク。自身初のタイトルとなる最多セーブを獲得した。

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