◆JERA セ・リーグ 巨人5―2ヤクルト(5日・東京ドーム)
戸郷翔征投手が、4勝目を目指して中5日でカード頭に先発。初回と3回に1点ずつを奪われたが、6回まで投げ3安打2失点、107球の好投をみせて降板した。
戸郷の粘りの投球を杉内俊哉投手チーフコーチは「ちょっとスライダーがなかなか今日は精度が悪かったんで、岸田は結構苦労したんじゃないかなと思いますけどね」と話し、攻め方よりも変化球そのもののについて、「カウント球がもっと簡単に取れたら、もっと楽なピッチングできるようになるのになとは思うんですけど、今年はずっとこんな感じなんでね。なかなか急に良くなるっていうのは難しいのかもしれないですけど。その中でも粘りながら投げてくれたんで」と評価した。
6回で107球となっていたが、戸郷本人は7回も行きたいと言ったという。「まあ中5日でいきましたからね、今回。100球超えて、ってところで降板となりましたけど」と明かした。
また、8回から登板し2死二塁で4番・村上宗隆内野手をフォークボールで空振り三振に仕留めた大勢について問われると、「良かったっすね」と答えてから、「大勢もそうですけど、マルちゃん(マルティネス)がしっかりセーブをつけられたっていうのがまず一番良かったんで」と、9回に登板し3人でピシャリを抑えたマルティネスにも触れた。 抑えに失敗する場面が増え、メンタル的なケアが必要になった守護神。「なかなか2戦連続でセーブを失敗するってなかったと思うんでね。そのへんの、僕も経験したことがないとこなんですけど、そのへんはね、本人しか分かんないんですけど。まあまあ、やってくれると思います」と話した。
阿部慎之助監督は、試合後のインタビューでマルティネスについて「浮かない表情だった」と語っていたが、杉内コーチは「(笑)納得いく球が少なかったのかもしれないですけどね。もちろんセーブもね、セーブは大事でしょうけど、一番大事なのはやっぱチームが勝つことなんで。そういう日もあるってことで、その中でも抑えたってことを自信にすればいいと思うんで」と話した。