◆JERA セ・リーグ 巨人5―2ヤクルト(5日・東京ドーム)

 大勢投手(26)は村上の力強いスイングでバットが空を切ったのを確認すると、ガッツポーズが飛び出た。同点に追いついて迎えた8回から登板。

岩田、赤羽をこの日最速158キロをマークした直球で二ゴロに打ち取ると、続く内山には四球。ここで打席には4番・村上だ。フォークで空振り三振に抑えて、雄たけびを上げた。その裏、キャベッジが勝ち越し3ラン。これで中継ぎながら、赤星、グリフィンに並ぶチーム2位の6勝目を挙げた。

 久々の対決に胸が高鳴った。故障明けの村上は大勢と同学年。「同級生ですし、日本球界を引っ張ってくれている存在なので、特別な気持ちがあって、対戦したかった」と、待ちわびていた。「スイングを見て、やっぱり奮い立たされたというか、ワクワクした。次は真っすぐで三振を取れるようにしたい」と燃えるものを感じている。

 シーズンも終盤に入り、連日緊迫した雰囲気の中、疲れを軽減してくれるのは、9月で2歳になるポメラニアンの女の子・いちごちゃん。「張り詰めた中で生活しているので癒やされます」と溺愛している。

背番号「15(イチゴ)」にかけて名付けた愛犬のために朝5時半に起きて散歩にいくこともしばしば。それもそのはず「いちごの散歩はジャイアンツの勝敗に関わってくるので!」と右腕。「この前、1回寝坊して散歩にいけなかったんですけど、そしたら打たれた…」と徹底している。

 大勢は「先頭で自分が引っ張っていかないといけないというポジションでやっていると思っている」と気合十分。頼もしい存在がチームをけん引する。(水上 智恵)

編集部おすすめ