◆第107回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 仙台育英5―0鳥取城北(6日・甲子園)

 仙台育英(宮城)が鳥取城北(鳥取)に快勝で2回戦進出を決めた。

 両チーム無得点で迎えた4回。

3番・土屋璃空(3年)が右前安打で出塁すると、ヒットエンドランやスクイズを絡めて、2点を先制。その後も打線がつながり、この回4点をあげた。

 続く5回には、先頭で打席に立った原亜佑久中堅手(3年)が甘く入った変化球を右中間へソロ本塁打。今大会1号本塁打で相手を突き放し、鳥取城北に快勝した。

 投げては先発の吉川陽大(3年)が140キロ中盤に迫る直球とキレのあるスライダーを低めに集め、9回5安打無失点。12奪三振完封の快投を披露した。吉川の父・正博さんはバレーボール元日本代表監督、母・博子さんは「世界NO1リベロ」と称されたバレー一家に育ったエースが勝利に大きく貢献した。

 ◆吉川の両親 父・正博さん、母・博子さんは日本バレーボール界では有名だ。結婚のニュースを報じたのが02年1月25日付のスポーツ報知。当時の国際大会「ワールドグランドチャンピオンズ杯」(報知新聞社後援)で全日本女子を3位に導いた現役監督・正博さんと、元全日本のリベロだった博子さんのゴールインは「ビッグカップル誕生」と話題に。東京出身の正博さんは96年アトランタ五輪代表コーチ、NEC監督を経て00~02年に代表監督。広島出身の博子さんは98年世界選手権、99年W杯で活躍した。

 ◆吉川 陽大(よしかわ・あきひろ)2007年12月28日、広島市生まれ。横浜市育ち。17歳。茅ケ崎台小3年から茅ケ崎エンデバーズで野球を始め、茅ケ崎中時代は横浜都筑シニアで2年から投手。仙台育英では2年春からベンチ入り、秋から背番号1。直球の最速は147キロ。目標は高橋奎二(ヤクルト)。好きな言葉は須江監督の言葉「枕に悩みを持ち込むな」。176センチ、72キロ。左投左打。

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