◆第107回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 仙台育英5-0鳥取城北(6日・甲子園)
仙台育英(宮城)が鳥取城北(鳥取)に快勝で2回戦進出を決めた。両チーム無得点で迎えた4回。
続く5回には、先頭で打席に立った原亜佑久中堅手(3年)が甘く入った変化球を右中間へソロ本塁打。今大会1号本塁打で相手を突き放し、鳥取城北に快勝した。
投げては先発の吉川陽大(3年)が140キロ中盤に迫る直球とキレのあるスライダーを低めに集め、9回5安打無失点。12奪三振完封の快投を披露した。
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午前8時プレイボールの試合だったが、猛暑の影響か、仙台育英は7回に川尻結大捕手(3年)が守備で足を痛め、途中交代する一幕があった。8回にはライトの田山纏外野手(2年)が足を痛めて担架で運ばれた。
須江航監督(42)は「これは何の忖度(そんたく)もなしにお話しますけど、体調は悪くなかったんですよ。突発的につった感じなので。バイタリティが出過ぎてたので、初出場みたいなもんなので、なのでそれが原因かなと思います。睡眠もうまくとれてましたし、栄養もしっかり取れてたので、次に出れないとか、そういうダメージが大きい熱中症ではないので、それに関しては本当にアクシデントの一つだなと思いますけど、大きな影響はないかな、というふうに思いますね」と振り返った。
その上で「それより、鳥取城北の子たちが優しくて。足伸ばしてくれたり、『水だ!』とか言ってやってくれた。そういうふうに気遣いしてくれて、早く攻めたいところとか、早く守りたいところを、逆にこういう間合いを作ってくれちゃったので、『それが高校野球だな』と。僕たちもそういう振る舞いを次戦以降しないといけないなと学びました」と相手のスポーツマンシップに敬意を表し、称賛した。(加藤 弘士)