◆第107回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 開星6×―5宮崎商=延長10回タイブレーク=(6日・甲子園)
宮崎商は2度リードされながらも、粘り強く追いつき延長戦に持ち込んだが、タイブレークで力尽きた。
延長10回無死満塁から開星(島根)の1番・前田翔太(3年)にサヨナラ犠飛を許し、5―6で敗れた。
橋口光朗監督は開口一番「(2度)追いついてくれて、生徒は最後の最後まで頑張ってくれていたと思います」とナインをたたえた。延長10回のサヨナラ犠飛を許した場面では、中堅手の日高佳利外野手(3年)がスタンドから大きく歓声が上がるほどドンピシャの大遠投で本塁刺殺を試みた。相手走者の生還が先だったが、指揮官は「100点、奇跡のバックホーム(松山商と熊本工が対戦した1996年夏の決勝)を思い出した。日頃から諦めるなと言ってきたが、それを体現してくれたプレー」とたたえた。
この夏を振り返った指揮官は「(宮崎大会)5試合中4試合が1点差勝ち。感動したという声を多くいただいた。高校野球で大事なものを彼らは身につけてくれた。うれしく思います」と球児たちの大きな成長を実感していた。