◆JERA セ・リーグ 巨人2―0ヤクルト(6日・東京ドーム)

 プロ初先発初勝利を挙げた森田を指導したホンダ鈴鹿の松岡昌志・元投手コーチ(46)が、スポーツ報知に祝福のメッセージを寄せた。この日は三重・鈴鹿市内でテレビ観戦。

社会人時代の成長を明かし、エールを送った。

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 駿哉、プロ初勝利おめでとう。

 出会ったのは、社会人3年目の終わり頃、4年目になるタイミングでした。最初に見た時、あの体からすごく良いボールを投げている。なんでこれでプロに行かれへんのやろう、プロに行かせたいな、と。あきらめてほしくなかったので、駿哉にはずっと言ってきたつもりです。

 あんなにいい真っすぐを放っていたのに、変化球が多かった。ツーシームとスライダーを投げていて、真っすぐは荒れていた、みたいな話を聞いていて。投手コーチとして、ストレートの意識はみんなに持ってもらいました。どうにかしようと練習から取り組んだ結果、コントロールは間違いなく良くなったと思いますね。

 野球に関しては見本になる選手。「何があかん、これがあかん」と隠さずはっきり言うようになりました。

言葉がいいのか悪いのか分からないけど、人に煙たがられることを平気で言える子ですね。22年の都市対抗出場を決めるまでは結果が出なかったので、自分のことで精いっぱい。都市対抗、日本選手権の予選で結果を残しはじめて変わった。どうにかしたい、どうにかしてあげたいという気持ちから、投げていない選手にも意識を促すために嫌なことも言っていたんでしょうけどね(笑)。

 チームのことを考えれば、プロに行かんなら行ってほしくなかった。でも、自分で決めた人生。プロに行ったからには活躍して、悔いなく終わってほしいですね。

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