◆JERA セ・リーグ 巨人2―0ヤクルト(6日・東京ドーム)

 2023年ドラフト2位の巨人・森田駿哉投手(28)がヤクルト戦でプロ初先発初勝利を挙げた。初回、内角球を3連投する強気の攻めで村上を空振り三振に仕留めるなど、6回2安打無失点。

3回に同期入団の泉口友汰内野手(26)が中前適時打を放ち、同学年の岸田行倫捕手(28)が好リードで引っ張るなど、ナインも奮闘した。

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 友人たちからのエールに森田は背中を押された。5回表終了時のイニング間、ビジョンには故郷から応援に駆けつけた富山商の同級生・中町星太さん(29)や、後輩らがタオルを手に映り「駿哉、このまま頑張れ!」とエールを送った。ベンチでその光景を目にしていた左腕。「来るのは知ってましたけど、あそこまで出てくるとは(笑)」と照れくさそうにしながらも「元気もらえたので、もうひとつ頑張れたのかな」と感謝した。

 森田の投球を見たのは高校生の時以来という中町さんは「普段はすごいマイペースなんですけど、自分を持っている。遅くまで一人で残ってトレーニングをしていました」と振り返った。翌日は富山県内で仕事のため試合途中で帰宅したが、友のプロ初勝利を確信し、その足取りは軽やかだった。(巨人投手担当・水上 智恵)

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