◆日本海リーグ 富山5―1滋賀(6日、高岡西部)

 富山GRNサンダーバーズは、5―1で滋賀ハイジャンプスを下し、連敗を4でストップした。4点をリードした6回からは、速球派右腕4投手による継投リレーで圧倒。

後期は開幕3連勝を飾ったあと、まさかの4連敗を喫していたが、やっとストップした。上原茂行監督は「負けが続いているから冷静にプレーするのではなく、熱く戦っていこうと伝えた。打線も投手も全員が頑張りました」と笑顔を浮かべた。

 6回から登板したリリーフ陣が圧巻のスピードボールを見せつけた。6回に登板した193センチ、105キロの大型右腕、シャピロ・マシュー一郎(22)は初球から150キロを連発。2人目の打者には、自慢のストレートでバットを折って遊ゴロに仕留めるなど三者凡退。7回から登板した先月15日に再加入したばかりの154キロ右腕、日渡柊太(24)も、150キロをマークし、無安打、2三振で無失点に抑えた。日渡は「富山に加入して徐々に感覚がつかめてきた。今までは午前中の試合が多かったが、ナイターでは時間が十分にあり、しっかりと準備できています」と手応えを口にする。

 そして、8回には右腕、瀧川優祐(24)も好投。内野の2失策に足を引っ張られるが、動じることなく150キロをマークして無安打、無失点に抑えた。9回から登板した右腕、道崎亮太(23)は自己最速を3キロ上回る151キロを記録。

「いつもとは違う準備をしたら、体が軽く、力も抜けて投げることが出来たし、ほかの投手にも刺激を受けた。いつもと同じ感覚で投げましたが、151キロ出てビックリしています」と驚いた。

 先発の右腕、石灰一晴(20)が5回まで2安打、1失点に抑え、4人のリリーフ陣も無安打、無得点と結果を残した。「夏は打者も調子が上がってくるので、スピードが出ないと苦しくなる。チーム状況も悪い中、ギアを上げてくれた」と上原監督。万全のリリーフ陣で、前、後期連続優勝に向けて巻き返しを図る。(中田 康博)

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