◆第107回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 鳴門5―4天理(6日・甲子園)

 鳴門の4番・稲山壮真一塁手(2年)が4安打1打点の活躍で勝利に貢献した。

 5回にこの日3本目の安打となる勝ち越し打を放つと7回2死から左翼線に鋭い打球を弾き返した。

二塁への豪快なヘッドスライディングで二塁打にしたが、ユニホームの右肩部分が破れたためにベンチに戻ると、泥だらけの背番号3のXOのユニホームから吉本侑正(3年)が着ていたワンサイズ小さいOの「18」に着替えてプレーを続けた。「(ヘッドスライディングを)やろうというのはなかったんですけど、初めは気づかなくて…。すごくユニホームがゆるくなったと思ったら右肩が破れていて気づきました。吉本さんが『これを着ろ』と脱いで応援してくれたので、戸惑いなくグラウンドに戻れました。ワンサイズ小さかったですけどプレーには影響ありませんでした」と先輩に感謝していた。

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