「35」を野手で最長の13年間背負ったのが淡口憲治だ。兵庫・三田学園から70年ドラフト3位で入団。

72年から2年間は西鉄から広野功が移籍してきたため「55」になったが、広野が中日に移籍し「35」に復帰。長嶋監督が命名したコンコルド打法という打球の速さを売り物に外野の一角を担い、巨人在籍15年間で1243試合に出場、打率2割8分3厘、96本塁打、361打点の成績を残した。

 外野手の後輩で「35」をつけた清水隆行と亀井義行も左打者で速いスイングスピードが、どこか淡口のイメージと重なる。そして清水と亀井はともに「9」に昇格しているのも興味深い共通項だ。

 東洋大から95年ドラフト3位で入団した清水は96年、外野のレギュラーの座を獲得。97年は1番打者として規定打席に到達し打率3割4厘をマークするなど、「35」の6年間で着実にステップアップを遂げた。

 亀井は入団2年間は「25」だったが、李承ヨプに「25」を譲り「35」になった経緯がある。

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