◆JERAセ・リーグ 中日2―3阪神=延長10回=(6日・バンテリンD)
リードオフマンが決勝点を導いた。2―2の延長10回先頭、阪神・近本は「とにかく出よう」と今季5度目の1試合4安打となる左前打。
これで打率(2割9分2厘)がリーグトップに浮上。安打、盗塁と合わせ、リーグ“3冠”だ。本塁打、打点でトップを独走する同僚・佐藤輝が目立つ中、負けじと輝きを放つ。「まだまだ8月6日なので」と慢心はないが、役割を全うしている。
チームは連勝で、リーグで唯一負け越していた中日に、7勝7敗の五分。マジックは一つ減って「32」となり、貯金は今季最多24とした。「本当に一試合一試合が大事。1勝ずつ積み上げて」。頼れる1番打者がけん引する猛虎軍団は、独走でV奪還へ向かう。(直川 響)