◆JERAセ・リーグ DeNA5―8広島(6日・横浜)

 広島・大瀬良が80回目の「原爆の日」に、6回途中5失点と苦しみながら5勝目(6敗)を手にした。「反省点もすごく多いけど、今日は勝つことが全てだと思っていた。

チームが勝ってくれて良かった」と特別な1勝をかみしめた。

 長崎で生まれ、広島でプロ生活を送ってきた。今までも欠かさなかったように、ナイター登板を控えたこの日も午前8時15分に黙とうをささげた。8・6登板は2度目。23年の巨人戦(マツダ)は5回4失点でチームは0―13と大敗した。長崎に原爆が投下された9日と終戦記念日の15日も、過去に計6度先発し、勝利は19年8月9日の阪神戦(京セラD)の一度だけだった。

 次回は、18回目の「ピースナイター」として実施される13日の阪神戦(マツダ)に先発予定。「次もまた大事な日の登板になる。もっといい投球を」。この日は敵地で今季最多8得点の打線とリリーフ陣に救われた。今度は地元で、自身の力でファンに勝利を届けてみせる。(畑中 祐司)

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