◆米大リーグ ドジャース3―5カージナルス(6日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が6日(日本時間7日)、本拠地・カージナルス戦に「1番・投手、指名打者」でフル出場し、投げては今季最長で最多の4回54球を投げて、2安打1失点、8奪三振、最速101・1マイル(約162・7キロ)と圧巻の投球で試合を作り、打っても1点を追う3回の2打席目に10試合ぶりの本塁打となる39号逆転2ランを放ち、日本人ではイチロー、松井秀喜に次ぐ3人目のメジャー通算1000安打を達成した。投打の大活躍を見せたが、ドジャースは逆転負けを喫した。

 大谷は「接戦だったので、もちろん最後取り切れれば大きな勝ちになったかなと思う。中盤打席を含めてもっと粘り強く行けば後半にいい点差で行けたのかなと思います。4イニング投げられたことが1番よかった。次回以降伸ばしていければいい。ピッチングで大きな前進があった日かなと思う」と振り返った。

 初回は2死走者なしでバールソンから内角低めの99・7マイル(約160・5キロ)直球で見逃し三振を奪うなど3者凡退の好発進。1回裏先頭の1打席目は、一塁手の失策で出塁したが、先取点にはつながらなかった。

 2回は先頭のヌートバーから空振り三振を奪うなど2三振で3者凡退。3回は先頭打者に安打を許すと、2死三塁でドノバンの三塁へのセーフティーバントが内野安打となって先取点を献上した。それでも直後の3回裏1死二塁の2打席目に10試合、48打席ぶりの本塁打となる39号逆転2ラン。先発左腕・リベラトレの92・8マイル(約149・3キロ)のシンカーを左中間席に運んだ。打球速度109・5マイル(約176・2キロ)、打球角度33度、飛距離440フィート(約134メートル)の特大弾で、イチロー、松井秀に続く日本人3人目のメジャー通算1000安打目にもなった。

登板日の本塁打は今季3本目だった。

 1点をリードした4回は圧巻の3者連続三振。ヌートバーとの侍ジャパン対決は23年以来2度目だったが、この日も2打席2三振で、通算でも全5打席で三振を奪って見せた。3―1と2点をリードし、予定していた4回を投げ終えて降板した。5回先頭の3打席目は四球。3打席連続の出塁となったが得点にはつながらなかった。1点リードの7回2死走者なしの4打席目は3番手左腕・ロメロと対戦して空振り三振に倒れた。1点リードの8回に守備の乱れも重なって3番手左腕・ベシアが2点を失って逆転された。

 前回登板の7月30日(同31日)の敵地・レッズ戦では、右臀部をつった影響で4回途中で緊急降板となり、試合後には体調不良もあったことを告白。状態が心配されたが打者での出場は続け、中6日で迎えたマウンドで圧巻の投球を見せた。

 カージナルスのヌートバーは両親がスタンドで観戦する中「4番・左翼」でフル出場し、5打数1安打2打点だった。

 ◆大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)

 ▽18年 22本

 ▽19年 18本

 ▽20年  7本

 ▽21年 46本

 ▽22年 34本

 ▽23年 44本★

 ▽24年 54本★

 ▽25年 39本

 

 ◆大谷の年度別安打数

 ▽18年  93本

 ▽19年 110本

 ▽20年  29本

 ▽21年 138本

 ▽22年 160本

 ▽23年 151本

 ▽24年 197本

 ▽25年 122本

 ◆登板日の本塁打

 ▽18年 同時出場なし

 ▽19年 登板なし

 ▽20年 同時出場なし

 ▽21年 3本

 ▽22年 2本

 ▽23年 7本

 ▽24年 登板なし

 ▽25年 3本

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