◆報知新聞社主催◇エイジェックカップ第56回日本少年野球選手権大会第3日 ▽3回戦 旭川大雪ボーイズ0-5生駒ボーイズ(4日・大阪くら寿司スタジアム堺ほか)
2回戦で今治中央ボーイズ(愛媛)に7―3で勝利した旭川大雪ボーイズは、3回戦で生駒ボーイズ(奈良)に0―5で敗れ、8強入りを逃した。先発の最速134キロ右腕・前田健成(3年)が5回1失点と好投するも、降板した6回に4失点。
旭川大雪が、終盤に力尽きた。1点差で食らいついたが、全国常連チームの壁は高かった。日本ハム・松浦慶斗投手を擁した2018年以来の8強入りはならず、西大條(にしおおえだ)敏志監督(58)は「1―0でずっと行ければと思っていたけど。最後にもろさが出てしまいましたね」と振り返った。
2回戦後、宿舎に戻ると炎天下の試合で手のしびれや頭痛を訴える選手が多くいた。さらに、2回戦は9時半開始だったが、3回戦はより気温が高くなる11時過ぎの開始となり、さらに体力が消耗。0―1で迎えた4回1死一、二塁では、初戦で公式戦初本塁打を放っていた5番・市川大心(まさむね)捕手(3年)が三振に倒れるなど無得点。続く5回1死二、三塁の好機も生かせず、指揮官は「バテて、振りも鈍くなっていた気がする。(暑い中で)どれだけやったらそういう(体調の変化を)感じになるか分かったと思う。ジャイアンツカップまでにまずは体調を回復させたい」と次の戦いを見据えた。
7年ぶりの準々決勝進出は逃したが、ダブルエースは全国舞台でも力を発揮した。2回戦は今大会から背番号1を着ける樽井新太(3年)が4回1/3、3回戦は背番号3の前田が5回をそれぞれ1失点と好投。樽井は多彩な変化球と最速134キロの直球で的を絞らせず5奪三振で最少失点に抑え、「通用する球もたくさんあった」とうなずいた。
11日には、9年ぶりの出場となるジャイアンツカップに向けて出発する。樽井は「勝つことはもちろん、楽しんでやりたい。相手は絶対強いので、まずは1勝する」。白星を積み重ね、春季大会、夏の選手権で届かなかった全国ベスト4の目標を達成する。