第107回全国高校野球選手権(甲子園)は7日、天候不良が予想されるため、午前の部(横浜VS敦賀気比、高知中央VS綾羽)が中止となった。横浜ナインは甲子園の室内練習場で2時間、汗を流した。

中止に伴い、8日の夕方の部を新設し、中止となった横浜VS敦賀気比は第3試合(16時15分から)になる。

 村田浩明監督(39)が打撃投手を務めるなど、活気あふれる雰囲気の中、練習は行われた。

 「気持ちのリセットをしっかりして、もう一度心と体を作り直そうということで、当たり前のことを丁寧にやりました。雨には勝てませんし、ウチにとっては恵みの雨。1日延びてもう1日準備できるということはプラスしかない」

 試合開始が午前8時から午後4時15分に変わるが、「学校が終わって練習する時間と変わらない。ずっとこの3年間の中で過ごしている時間が長いので、そういった意味ではすごく入りやすい」と歓迎。「足をつったりとか、ナイターになったりとか、非常に難しい環境の中で高校生がやるので、その環境にしっかりとできるように向こうで準備してきた。特に心配はしていないです」と平常心で臨む構えだ。

 指揮官自ら心を込めて、1球1球を投げた。「いつもバッピは大会前にやるんですが、気持ちが伝わって、彼らの調子も分かる。みんな調子良かったなと思えたので、明日は調子をもう1つ2つ上げられるようにやっていきたいと思います」と手応え。「ウチは大事な日、雨が降っている」とセンバツ準決勝の健大高崎戦や今大会の出発時も雨が降ったことを明かし「雨が降るイコール、ウチにとっては恵みの雨。

何かそういったのを神様がメッセージをくれているのかな」と全てをプラスに捉えた。

 「一体となった練習ができた。いつもの長浜グラウンドのような活気と雰囲気でできたのが良かった」と村田監督。強敵こそ燃える。いざ初戦。夕暮れの聖地で力戦奮闘あるのみだ。(加藤 弘士)

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