日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による事務折衝が7日、都内で行われた。選手会からは、酷暑対策のガイドライン(指針)の作成や、夏場のドーム球場での試合開催を増やすことなどの提案を行った。

 選手会の森事務局長は「暑い時期はドーム球場でやってもらったりとか、ファームの施設のナイター設備があるところに(日程を)寄せてやってもらうのがいいんじゃないか、みたいな話もあったので伝えました」と説明。春先に神宮や甲子園などの屋外球場の試合を増やし、東京DやバンテリンDの試合を夏場に増やすプランを要望したことを明かした。

 「選手としては(日程が)ちょっと偏ってしまってもそっちの方が、やっぱり暑さ対策というところではいいのかなと。何か選手、お客さんに何かあってからでは遅いので。日程的に一か所に偏りがあったとしてもそういう対応をしていただけたらいいのかな」と、日程面での配慮を求めた。

 また、選手や審判員などに対するSNS等での誹謗(ひぼう)中傷対策についてもNPBと球団側と共同で新たなシステム導入を目指していく方針を改めて示した。森事務局長は「誹謗中傷に対しては、(被害件数が)かなり多くなっている。球団の方に以前から(話しているが)『一緒に何か取り組んでいきましょう』と改めて投げ掛けました。球団の方も『前向きに考えてやっていくつもり』という返事はもらえたので、なるべく早くそれが進めばと思います」と前進を期待した。

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