◆JERA セ・リーグ 巨人―ヤクルト(7日・東京ドーム)
接戦でリードを守り切れなかった。2―1の6回2死一、二塁。
指揮官の言葉にもあったように、ミスから始まった6回だった。先頭・村上の二塁への正面のゴロを増田大が処理にもたつき、失策に。正二塁手の吉川が7月末に腰痛で離脱してからは門脇や中山が担ってきた二塁で、増田大にとっては今季初スタメン。今季好守を何度も見せて貢献しているが、結果的に失点に直結する痛恨のミスだった。
守備で言えば、良さも悪さも出た一戦。7回には、その後アウトにこそ仕留めたが、無死一塁で岩田のバントが小飛球となって一塁ファウルゾーンに飛ぶと、リチャードがグラブではじく場面も。一方で直後の2死二塁では天井に直撃した村上の打球を丸がスライディングキャッチする好守もあったが、流れを呼び込めなかった。中村悠の同点打も、キャベッジの左翼からのバックホームが難しいバウンドとなり、岸田がさばききれない、紙一重のプレーだった。
同点の8回、田中瑛が先頭・オスナに今季打者130人目で移籍後初被弾となる左翼ポール直撃の決勝ソロを許した。
阿部監督が「術中にハマってましたからね」と振り返ったように打線も相手先発・石川を打ち崩せず3安打2得点に終わった。ホームでのヤクルト戦の開幕からの連勝も8でストップし、借金生活に逆戻りした。今季100試合を終え、残り43試合。8日からのDeNA3連戦(横浜)で仕切り直す。(田中 哲)