「36」を最も長く16年背負ったのが国松彰。同志社大から投手として入団し、3年目の57年から外野手に転向した。

59年から1軍に定着。俊足強肩を生かし、ONの脇を固める勝負強い打撃でV9時代の名脇役だった。

 国松の引退後、西鉄から69年に移籍していた柳田俊郎が「36」を引き継ぐ。74年には1試合だけだが、第38代の4番打者も務めるなど、こちらも強打の外野手。特に長嶋茂雄監督の就任3年目、77年には114試合に出場し、打率・340、21本塁打、67打点といずれもキャリアハイの成績を残し、「巨人史上最強の5番打者」と称された。

 そして左腕・高橋尚成は入団からの2年間、つまり「36」の時代にも輝いた。99年のドラフト逆指名1位で東芝から入団。00年4月6日の中日戦(ナゴヤドーム)で、新人では堀内恒夫以来34年ぶりの初登板先発勝利を達成し、この年、9勝6敗。ON決戦となったダイエーとの日本シリーズ第5戦(福岡D)では2安打無四球の快投、巨人投手5人目のシリーズ初登板初完封を飾った。01年も9勝。02年から「17」に昇格した。

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