◆パ・リーグ 楽天7―3オリックス(7日・楽天モバイル)

 オリックスは「9番・オリバレス」の攻撃的布陣も不発に終わった。初回1死満塁で、プロ初のクリーンアップとなる5番に入った若月が先制打。

チームとして39イニングぶりの適時打を記録すると、さらに満塁から連続押し出し四球で2点をもらった。続く福田の打球を遊撃・村林が巧みなワンバン捕球で「6―4―3」の併殺としたが、小飛球と判断したのか、福田が一塁へ走る速度をやや緩めてしまう場面があった。

 7回には1死一塁で代走の麦谷がけん制に誘い出され、二塁でアウト(記録は盗塁死)。8回も1死三塁で若月の代走に大里が入ったが、紅林の右飛で本塁タッチアウトになった。結果として細かなミスも響き、今季2度目の5連敗。水本ヘッドコーチは「どういう布陣が一番勝てる確率があるか、という中でね。打っていない、というのがあったので」と厳しい表情。オリバレスは1四球を選んだものの、2打数無安打と期待に応えられなかった。

 首位・ソフトバンクとついに2ケタの10・5ゲーム差。振り向けば4位・楽天が2・5差まで接近してきた。移動日を挟み、9日から敵地・ZOZOでロッテと3連戦。水本ヘッドは「これで選手たちも尻に火が付いた、という感じなので。

本当にみんなでまた考えて、何とかしてやっていきます」と岸田監督と同様、現状打開に懸命だった。

 オリックス・岩崎(7回に同点打を許したが、35歳で自己最速を1キロ更新する160キロを計測)「自分のそんなことより、勝ったまま後ろ(の投手)につなげられなかったのがすべてかなと思います」

 オリックス・横山楓(7月30日に育成から支配下登録された右腕が、8回に2年ぶりの1軍登板。打者2人を抑え)「(入団から)3年間、全く何もできなかったので。恩返しと思って頑張ります」

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