7月度「大樹生命月間MVP賞」が8日、発表され、パ・リーグ野手部門を日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が受賞した。昨年8月に続く2度目。

7月は21試合に出場し打率3割2分4厘、6本塁打、19打点と打線をけん引し、満塁本塁打を2本放つなど勝負強さを発揮していた。9日からは敵地で首位ソフトバンクとの首位攻防3連戦。得意の夏を迎えた助っ人砲の爆発が期待される。

 念願のタイトルに、レイエスは満面の笑みを見せた。打率3割2分4厘、6本塁打、19打点で7月度月間MVPを受賞。実は7発16打点だった5月も“吉報”を待っていただけに「毎月毎月この賞をもらいたいっていう気持ちで100%を出して臨んでいた。ネビン選手が取った月(5月)、僕もいい活躍をしたなと思ったんですけど少し悔しかった」と明かした。

 得意の季節だ。昨季も8月は打率4割3厘、8本塁打、23打点と大暴れ。今季も8月はここまで5試合で3割5分7厘、1本塁打、6打点と好調をキープしている。7月の受賞を含め、夏に強い秘訣(ひけつ)を聞かれ「特別に食べているようなものはない、申し訳ないですけど(笑)。ドミニカ出身なので、暑さは元から得意だなと思ってます」と笑った。

 9日からの首位攻防3連戦に強い決意をにじませた。「本当に重要。チーム全体で守備でも攻撃でも、全力を出すことが大切。カード勝ち越しを狙っていきたい」。自身については「チャンスは少ないと思うが逃さないのがベスト。自分の仕事をする。打点を挙げたりだと思うので、それをやっていきたい」と意気込んだ。

 昨季はCS最終Sで3連敗。力の差を見せつけられた。「優勝はみんながゴールに掲げていること。24年シーズンをみんなが悔しい形で終えたと思いますし、自分もその気持ちで今シーズンに臨んでいる。伏見選手とゴルフの話をしているときに、(優勝旅行で)ハワイに行ったら一緒にやろうねと。

みんなが夢物語ではなく、現実としてそこに向かっている実感はある」。最後にみんなで笑うため、今年も夏男ぶりを見せつける。

(山口 泰史)

編集部おすすめ