巨人が阪神に2連敗、ゲーム差は16となった。30日に25歳の誕生日を迎えた先発の横川凱投手は6回途中まで投げ6安打1失点と粘投。
巨人は初回、1死から泉口友汰内野手が12試合連続ヒットとなる中前打で出塁したが、3番に入る岡本和真内野手は二飛、4番・岸田行倫捕手は中飛に終わった。
2回の巨人は吉川尚輝内野手が中前打、6番でスタメン出場の中山礼都内野手が左翼線二塁打で続き無死二、三塁をチャンスを作ったが、リチャード内野手の二直で二塁走者の中山が飛び出し痛恨の併殺。後続も倒れ、絶好の先制の好機を生かせなかった。
横川は1回を3者凡退。2回は佐藤輝明内野手が先頭で中前打、大山悠輔内野手には四球で無死一、二塁。熊谷敬宥内野手の送りバントは横川が好フィールディングで三塁封殺し、1死一、二塁。小野寺暖外野手の左前打で満塁とされたが、坂本誠志郎捕手を三ゴロ併殺打に仕留め、無失点で切り抜けた。
しかし横川は3回に先取点を許した。1死から近本光司外野手に四球、中野拓夢内野手には左前打された1死一、二塁から、森下翔太外野手に左前タイムリーを打たれ、1点を奪われた。
1点を追う巨人は4回、岡本が先頭で右翼線二塁打したが、岸田は左飛、吉川、中山は連続で空振り三振に打ち取られ、2回に続いて無死の走者を生かせなかった。
4回の横川は大山、熊谷を連続で空振り三振、小野寺も見逃し三振と3者連続三振で抑えた。
5回は先頭の坂本に左前打、才木の送りバントを横川が二塁に送球し(記録は犠打野選)無死一、二塁。近本を左飛、中野は二ゴロ併殺打に抑え、追加点は許さなかった。
横川は6回、先頭の森下翔太外野手に左翼線二塁打、佐藤輝明内野手の二ゴロで1死三塁、大山悠輔内野手を四球で歩かせたところで、阿部慎之助監督がマウンドへ向かい、横川は降板。2番手で登板の田中瑛斗投手は、熊谷敬宥内野手を遊ゴロ併殺打に打ち取った。
巨人が7回に逆転に成功した。1死から吉川が遊撃内野安打で出塁。エンドランが決まり中山の左前打で1死一、三塁とチャンスを広げ、代打・大城卓三捕手が右中間を破る二塁打を放ち同点。一塁走者の中山もホームを突いたが、タッチアウト。リクエストでリプレイ検証となったが判定は変わらず。しかし、大城卓は送球間に三塁に進み2死三塁とチャンスが続き、若林楽人外野手が中前タイムリーを放ち勝ち越し。
逆転した直後の7回に、阪神に4点を奪われ逆転された。3番手で登板した中川皓太投手は、先頭の小野寺に中前打。続く2人を連続で空振り三振に抑えたが、近本に左翼線二塁打を打たれ二、三塁とされると、中野の当たりを捕球しようと中堅・オコエ瑠偉外野手が突っ込んだもののはじいてしまい二塁打に。2人がかえり同点に追いつかれた。さらに2死二塁から森下に左越え三塁打を打たれ4点目。佐藤輝には右翼ポール際にエンタイトルツーベースを打たれ、5点目を奪われた。
2点を追う巨人は9回に粘りをみせた。吉川が先頭で中前打も中山が遊ゴロ併殺打。2死から途中出場のオコエが右前打、若林が中前打して2死一、二塁とし、代打・浅野翔吾外野手は四球を選び満塁。ここで代打で坂本勇人内野手が登場し、三ゴロだったが、これを三塁・佐藤輝が二塁へ悪送球し(記録は野選)、1点を返し1点差。なおも2死満塁だったが、泉口は二ゴロに倒れ、追いつけなかった。