1月に起きた部内の暴力事案により、夏の甲子園を途中で辞退した広陵が31日、秋季大会の北部地区1位校に勝ち、来春センバツ出場校を決めるための重要な参考資料となる県大会(20日開幕)出場を決めた。8月30日の新チーム初戦は20社30人以上の報道陣が駆けつけたが、この日は5人に激減。
地区大会突破に松本健吾新監督(34)は「選手たちがよく頑張ってくれた」と、たたえた。引退した3年生がグラウンド整備などを手伝い、全部員で再出発した。曽根丈一郎主将(2年)は「目標は優勝」と、きっぱり。まだ世間の目は厳しいが、曽根は「甲子園には特別な思いがある」と覚悟を示した。