◆米大リーグ ドジャース5x―4ダイヤモンドバックス(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース先発の山本由伸投手(27)は7回4安打1失点で12勝目とはならなかったが、渡米後最多タイの10Kとエースの働きを見せた。

 山本が胸を張ってベンチに引き揚げ、新人捕手ラッシングとグータッチを交わした。

7回98球を投げて4安打1失点、4月18日の敵地・レンジャーズ戦以来、今季3度目となる10奪三振の好投。今季12勝目はお預けとなったが、「コンディション、体調の面は変わらず春からいい状態をキープできている。ここ最近は明確にこれだという感覚が出ている」と手応えを口にした。

 ラッシングとバッテリーを組み、3試合連続のQSをマーク。安定した投球で、防御率は2・82に良化した。相棒の存在は大きく、「フォームの面もアドバイスをくれる。すごく頭もいいですし、熱い男ですので、すごく好きです」と感謝の言葉が尽きなかった。

 試合後の取材対応には、「野球は退屈ではない」と描かれたデザインのTシャツを着用して現れた。試合は2番手左腕スコットが同点3ランを被弾するも、同点の9回に代打スミスのサヨナラ弾で勝利。文字通りにハラハラする展開となったが、「投球でいろんな技的な部分がすごくうまくいってる」と歯車がかみ合ってきた右腕は、圧巻の投球でファンをうならせ続ける。(竹内 夏紀)

 ドジャース・スミス捕手(9回に代打サヨナラ弾)「(山本の)素晴らしい投球から不運にも追いつかれてしまったが、打てて良かった」

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