◆第96回都市対抗野球大会▽1回戦 大阪ガス4―1信越クラブ(1日・東京ドーム)
大阪ガス(大阪市)が信越クラブ(長野市)に4―1で勝利し、2回戦進出を決めた。信越クラブは初回に2点を先制されるも、直後の攻撃で「7番・DH」でスタメン出場の永井敦士外野手が1死二塁から左前適時打を放って1点を返した。
「来年もやろうってチーム内で話してたなか、休部になって…」。約10か月前、永井は野球を続けられるかどうかの危機にさらされていた。17年に二松学舎からドラフト4位で広島に入団したが、21年に戦力外通告。22年からはJPアセット証券に入社し、同社の硬式野球部でプレーを続けていた。
しかし、24年に突然の休部発表。時期が11月ということもあり、野球続行を希望していた永井は路頭に迷った。「行けるところがほとんどなくて。不安でした」。ツテを頼りに、母校の監督と前チームのコーチがかつて在籍していた信越クラブへの入部が決定。25年から新天地でのプレーをスタートさせた。
「初めての東京ドーム。率直に楽しかったです」。