◆侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表―沖縄県高校選抜(2日・沖縄セルラー那覇)
第32回U-18W杯(5~14日・沖縄)で連覇を目指す高校日本代表が、沖縄県高校選抜との壮行試合(セルラー那覇)に臨んだ。日本代表の先発は今夏の甲子園を制した沖縄尚学の150キロ左腕・末吉良丞(りょうすけ、2年)、沖縄選抜の先発はチームメートの146キロ右腕・新垣有絃(ゆいと、2年)が務め、甲子園V腕対決に入場券が完売となったセルラー那覇は熱狂。
絶えず指笛が鳴り響く興奮の中で行われた、末吉と新垣有との投げ合い。甲子園を優勝に導いた2年生同士の先発対決に、那覇がフィーバーに包まれた。末吉はポーカーフェースを貫き、沖縄高校選抜の強力打線に向かっていった。この日最速143キロの直球で押し、スプリットを沈めた。2回を投げて3安打無失点、4奪三振の力投。気持ちのこもった30球だった。
新垣有も2回1/3を5安打2失点。高校侍を相手に堂々と立ち向かった。この夏、琉球に優勝旗を運んできた2人の凱旋(がいせん)登板に、ファンの熱き声援が響き渡る夜だった。