◆JERAセ・リーグ 中日3―5阪神(2日・バンテリンドーム)

 5打席凡退に終わった阪神・近本は今、疲労がピークの状態だろう。8月31日の巨人戦で39打席ぶりに安打が出たが、ここまで1試合休んだだけ。

下半身に全く粘りがなくなっていて、投球に合わせて上げる右足がすぐに着地してしまう。踏ん張りが利かないから、力のある打球が飛ばなくなっている。一本足打法の選手によく見られる傾向で、近本も毎年一度は、このような時期がある。

 一方、一時不調だった佐藤輝はすっかり調子を取り戻した。森下も2安打を放ち、大山も2四球に犠飛と安定している。チームが勝ち続けるから、近本の不調は全く問題がない状況だ。日本一を見据えれば、むしろ今でよかった。間もなくリーグ優勝も決まり、休養を取ることができれば、クライマックスシリーズの頃には状態が上がってくるはずだ。(スポーツ報知評論家)

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