第32回U―18W杯(5~14日・沖縄)で連覇を目指す高校日本代表は3日、糸満市にある平和祈念公園を訪問した。地元ガイドの案内に熱心に耳を傾けながら、「平和の礎」や「全学徒隊の碑」などを見学。
「平和の礎」には、国籍や軍人・民間人の区別なく、沖縄戦で亡くなった人々の氏名が刻まれている。副主将の岡部飛雄馬内野手(3年=敦賀気比)は、「海外の方たちの名前も刻むことに批判の声がひとつも出なかったというところで、沖縄の皆さんの県民性というか、昔からほんとうにいいものがあるんだと思いました」。小倉全由監督も、「亡くなった人たちを分けることなく、名前を刻んでいる。そういうところが昨日(沖縄県選抜高校との壮行試合)の雨の中でも帰らないで応援してくれることにつながっているのかなと思う」と語った。
終戦80年を迎えた今年。県の働きかけもあり、各代表チームの訪問が実現している。阿部は、「野球で世界一を狙う思いで(沖縄に)来たんですけど、野球だけじゃなく、海外の人との交流だったりも大事にしながら戦っていきたい」と決意を新たにした。