パ・リーグ 楽天6―11西武(3日・楽天モバイル)

 鮮やかな先制打だった。初回2死一、三塁。

「5番・左翼」で先発出場した西武・渡部聖弥外野手がカットボールを捉えた打球は一瞬で三遊間を抜けた。先制の左前適時打。8月27日・日本ハム戦(ベルーナD)以来1週間ぶりの打点に「積極的に打ちにいった結果が先取点につながった。次もがんばります」と気合をみなぎらせた。

 8月31日に23歳の誕生日を迎えた渡部聖。祝福メッセージは100件を超えなお増え続けた。大学生活、ドラフト指名、プロ入り…。人生の岐路となった22歳の1年を終え、プロ野球選手として迎えた初めてのシーズンも残り1か月となった。「バッティングに関しては、これがダメだからこうなってるとかがある程度自分の中で把握できてきた。仁志さん(野手チーフ兼打撃コーチ)とかと取り組んでることも継続しながら、試合の中でどれだけ修正していけるかが大事だと思うので、自分の持ってるものをしっかり発揮して勝負したい」。頼もしいドラフト2位ルーキーは、1年で着実に進化を遂げている。(大中 彩未)

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