◎「第28回大和川大会」(8月31日・羽曳野グレープヒルスポーツ公園野球場)◆中学生ジュニアの部 ▽決勝 高田ボーイズ8-1大阪狭山ボーイズ
マウンドに殺到して、歓喜…というシーンはない。高田ナインは粛々と整列し、喜びをかみしめた。
先発・古川は初回2四球などで1死満塁、2回も連打で2死二、三塁とピンチを背負うが、堅守に支えられた。2回、その古川が1死満塁から走者一掃の右中間三塁打。「気持ち良かった」と先制打を笑顔で振り返った。
3回には、和田が右翼線へランニング本塁打。「いけると思ってホームへ突っ込んだらギリギリでした」。4回にも安本、和田、北畠の3連続適時打で計8得点。2週間前の東大阪大会でコールド負けした相手に、「コールドで返したろ、と試合前に話していた」(畠中主将)と宣言通りのリベンジを果たした。
昨春、1年生だけの船出から公式戦に出場。当然、苦戦の連続だった。その16人が2年生になり9月からレギュラー世代に。
〇…大阪狭山は惜しくも準優勝。決勝ではホームが遠かった。
初回1死満塁と2回2死二、三塁で無得点。先制機を逃し、2回裏に4失点と悪い流れに飲み込まれた。高田には2週間前にコールド勝ちしたが「それはいったん忘れて、この試合に集中していた。あと一本が出なかった」と中原主将。準決勝で6回1失点と好投した西垣は「悔しいのひと言です」と決勝での完敗に唇をかんだ。