◆米大リーグ パイレーツ5―3ドジャース(4日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)
パイレーツのP・スキーンズ投手(23)が4日(日本時間5日)、本拠地・ドジャース戦に先発し、6回2安打無失点8奪三振で2年連続の10勝目(9敗)を挙げた。両リーグトップの防御率を1・98とし、昨季からのキャリア通算防御率も1・97となった。
ドジャースMVPトリオの1番大谷、2番ベッツ、3番フリーマンに対しても計9打席で無安打1四球と圧倒。「もし彼らがリーグでトップ3じゃないと言うなら、他に誰がそうだって言えるんだ? だから彼らに対しては最高レベルで投球を実行しなければいけない。そして、実行できたことをうれしく思う」と話し「だからこそ“ザ・ショー”って呼ばれるんです。ああいう相手と戦うことこそ楽しみなんだ」と笑顔で振り返った。
大谷は初回先頭の第1打席では98・8マイル(約159キロ)直球で空振り三振に倒れたが、3回2死二塁で迎えた第2打席では四球を選んで10試合連続出塁。しかし、6回先頭の第3打席は3球で空振り三振となり、対スキーンズは2打数無安打2三振1四球。今季は4月の対戦と合わせて計5打数無安打となり、通算成績は11打数2安打の打率1割8分2厘、1本塁打、2打点、6三振となった。
スキーンズは“大谷対策”について「真ん中に投げないこと。ここ数日も彼は真ん中に来た球を仕留めているし、俺も過去にそれで痛い目をみている。だから自分の投球を実行することだけを考えていた」と明かした。
昨季新人王のスキーンズは2年目にして、サイ・ヤング賞の最有力候補に挙がる。この日がキャリア52試合目の先発で防御率1・97は史上初となっている。