◆パ・リーグ オリックス2―0日本ハム(5日・京セラドーム大阪)
日本ハムが5日、またも移動トラブルに見舞われた。オリックス戦(京セラD)へ向け、東京から午前の新幹線で大阪へ移動。
2度目でも慌ただしさは前回以上だった。午後6時過ぎに球場入りした日本ハム・ナインは、6時20分ごろから各自でアップを行うと、フリー打撃は行わず、ノックやティー打撃で体を動かした。グラウンドでの練習は午後7時まで。わずかな時間で汗を流し、試合への準備を進めた。
またも大阪移動だった。チームは午前10時30分東京発ののぞみ25号に乗車。しかし、出発直前に台風15号に伴う大雨の影響で豊橋―三河安城間で運転を見合わせ。
8月1日には、北海道から大阪入りする直行便が大幅に遅れ、羽田経由で移動するなど予定より約3時間遅れての球場入り。16分遅れで試合を行ったが、それを大幅に上回る開始遅れとなった。別便で移動していた新庄監督は、前回同様にインスタでスタメンを発表。「新幹線が止まってまた練習が出来ないかもだから、ストレッチは新幹線で頼むばい」と呼びかけた。
試合はオリックス・九里、日本ハム・北山が先発。日本ハムは3回、先頭の山県が左翼線二塁打を放つと、バントで送って1死三塁と先制機を迎える。しかし、続く五十幡がバントの構えを見せた際に三塁走者の山県が飛び出してしまい、チャンスをつぶした。3回を終え両軍無得点と、静かな立ち上がりとなった。
先手を取ったのはオリックスだった。5回、1死から杉本、若月の連打で一、三塁とすると、続く大里が三振したところで一塁走者・若月が二盗。ここで捕手・田宮が二塁へ悪送球し、思わぬ形で先制した。さらに西川にも右前適時打が飛び出し、オリックスが2点目。この時点でソフトバンクが楽天に大勝し、日本ハムが敗れればマジック18が点灯する状況となった。
日本ハムは6回、2死一、三塁とチャンスを迎えたが田宮が三振に倒れ無得点。オリックスもその裏、西野の左前打などで1死一、二塁と攻めたが、ここは北山が踏ん張り後続を断った。
試合はオリックス2点リードのまま終了した。オリックス・九里は移籍初年度で広島時代の21年以来、4年ぶり2度目の2ケタ勝利到達となった。