◆JERAセ・リーグ 中日1―0巨人(5日・バンテリンドーム)

 中日・柳裕也投手が6回4安打無失点で3勝目を挙げた。好投手・山崎との投げ合い。

打線は4回まで走者すら出せず、8回を2安打に封じられたが「(山崎は)いまセ・リーグで最高のスターター。先に点を取られないように」と、5回のボスラーの12号ソロで奪った虎の子の1点を守った。6回2死満塁では中山をカーブで一ゴロに打ち取り、最大のピンチを脱出。「(捕手の)石伊がよく配球してくれた。自分では選べないような配球だった」と感謝した。

 試合前に、祖父江大輔投手が引退を発表。人望の厚い38歳をチームの全員が慕っている。柳は「僕も大好きだし、投手だけでなく、野手のみんなも大好き」と登板前にもかかわらず、花束を持って引退会見に参加した。最初は祖父江ではなく「本日の主役」というタスキをかけた大野に花を渡す“ボケ”で愛情を表現。「僕と大野さんの即興です」と大成功だった。

 「(祖父江から)笑いのことを教わったので今後に生かします」と冗談も言いつつ「よく投げ方のことも二人で話していました」と真剣な表情。この日の勝利を「本当に良かったです」とかみしめた。

祖父江の登場曲「宙船」でマウンドに立ち、リリーフ陣にも使用を提案。特別な日に投手陣の力を発揮し「ソブさん、ありがとう」と感謝した。

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