◆JERA セ・リーグ 中日4―5巨人(6日・バンテリンドーム)
巨人が中日に土壇場の逆転勝ちで連敗を2で止め、借金を2とした。先発の井上温大投手は初回に2者連続アーチで3失点、2回にも1点を失い2回7安打4失点で降板。
巨人は初回、先頭の丸佳浩外野手が右中間二塁打。キャベッジ外野手の二塁打で1死三塁としたが、泉口友汰内野手は二ゴロ、岡本和真内野手は空振り三振に倒れ無得点。
井上が1回に本塁打2発で3点を先取された。1死から田中幹也内野手の当たりは二塁ベースにあたってバウンドが変わる遊撃内野安打。2死となってから、細川成也外野手に打った瞬間にわかる左翼スタンドへの16号2ラン本塁打。さらに、この日が32歳の誕生日のボスラー外野手には、2試合連続アーチとなる13号ソロ本塁打と、6月17日の日本ハム戦以来の2者連続本塁打を打たれ、3点目を奪われた。
巨人は2回、岸田行倫捕手の中前打、中山礼都内野手の右前打で無死一、二塁。リチャード内野手の空振り三振の投球が暴投となり、走者がそれぞれ進塁、吉川尚輝内野手は四球を選び1死満塁としたが、井上は見逃し三振、丸は中飛に打ち取られ3者残塁となった。
井上が2回に追加点を許した。先頭のチェイビス内野手に中前打、加藤匠馬捕手に左前打され無死一、二塁。送りバント失敗の後、岡林勇希外野手の右前打で1死満塁となり、田中に左前タイムリーを打たれ4点目奪われた。
4点を追う巨人は3回、キャベッジ外野手が右翼スタンドに運ぶ15号ソロ本塁打を放ち、ようやく1点を返した。さらに1死から岡本が四球、2死一塁から中山が中京大中京高の同級生・高橋宏からこの試合2本目のヒットとなる左前打で一、二塁としたが、リチャードは遊ゴロに倒れた。3回までで早くも6残塁。
3点を追う巨人が4回に反撃。先頭の吉川が四球を選んで出塁。代打・三塚琉生外野手は空振り三振に倒れたが、丸がファウルで粘った11球目を左中間二塁打にして、一塁から吉川が生還し2点目。2死二塁から、泉口が17試合連続ヒットとなる右翼線二塁打を放ち3点目を挙げた。
4回からは5日に1軍に合流した高梨雄平投手が3番手で登板。1死から代打・辻本倫太郎内野手に左越え二塁打を打たれたが、後続を抑えた。
5回からは4番手でケラー投手がマウンドにあがり、先頭の上林誠知外野手を左前打で出したが、細川を遊ゴロ併殺打、ボスラーを左飛に抑えた。6回は2死から安打を許したが無失点。
巨人は6回、中日の3番手・斎藤綱記投手から、途中出場で一塁に入った大城卓三捕手が先頭で死球。
7回からは5番手で中川皓太投手が登板。先頭の岡林に左前打、送りバントで1死二塁とされたが、上林を空振り三振、細川は申告敬遠での2死一、二塁でボスラーを左飛に打ち取った。
巨人が9回に中日の守護神・松山晋也投手をとらえ、逆転に成功した。1死から泉口が死球で出塁したが、代走の増田大輝内野手が二塁盗塁失敗。走者がなくなってから岡本が左前打、岸田が中前打、中山が右前打と3連打で2死満塁とし、代打・坂本勇人内野手が登場。ここで、坂本が中前タイムリーを放ち、土壇場で同点に追いついた。なおも2死満塁で吉川が二塁内野安打を放ち、ついに勝ち越した。
9回は守護神・マルティネス投手がマウンドにあがり、1死から田中幹也内野手に左前打され、二塁盗塁はセーフの判定。リクエストでリプレー検証となったが判定は覆らず1死二塁。上林誠知外野手は左飛、細川成也外野手は2打席連続の申告敬遠で2死一、二塁。ボスラー外野手との勝負を選び、154キロのストレートで空振り三振に仕留め、38セーブ目をマークした。