プロレスラー船木誠勝(56)のデビュー40周年記念大会「蘇ったサムライ 闘宝伝承2025」が21日、大阪・梅田スカイビル ステラホールで開催された。船木は大会10日前の11日の初代タイガーマスク「ストロングスタイルプロレス」後楽園ホール大会で、黒潮TOKYOジャパン(アップダウン)との試合中に右肩を脱臼し、腱板損傷(右肩棘上筋腱、棘下筋、肩甲下筋損傷など)で全治1か月と診断されたが、記念大会への出場を強行した。
当初は記念試合として綾部蓮(全日本プロレス)、謎の白覆面、ハヤブサ(ZERO1)の3人を相手に5分3番勝負を戦う予定だったが、船木が黒潮との再戦を熱望し、当日のメインイベント直前に、船木がハヤブサ(プロレスリングZERO1)と組んで黒潮、綾部組とのタッグマッチに変更。右手で張り手合戦の末、9分47秒、胴締めスリーパーで黒潮に勝利した(レフェリーストップ)。
船木は1985年3月3日に15歳で新日本プロレスでデビュー(北茨城市民体育館での後藤達俊戦)し、9月21日は1993年に千葉・ベイNKホールでパンクラスを旗揚げした記念日。40周年セレモニーには、ザ・グレート・カブキ、藤原喜明、前田日明、谷津嘉章、山崎一夫、獣神サンダーライガー(敬称略)ら師匠格、兄弟子のレジェンドたちが集結した。
「前田さん(UWF時代)、藤原さん(藤原組時代)、先輩方にずっと反抗して生きてきて、今があるんですけど、56歳になって思い出すのは、自分が二十歳の時に(アントニオ)猪木さんに頂いた言葉、『道』です。あの言葉、自分が最初に言われたんじゃないかと思うんですけど、UWFに移籍したいと申し出たときに、『この道を行けばどうなるものか 迷わず行けよ行けばわかるさ』あの時、自分を放してくれた猪木さんに本当に感謝しています。いろんなことがありましたけど、おかげさまで自分の力で生きていけるようになりました」とあいさつ。感謝を込めて「最初で最後」という「1、2、3、ダーッ!」で締めた。