◆JERA セ・リーグ 中日5―2巨人(21日・バンテリンドーム)
敗戦の悔しさだけが残っていた。巨人・泉口友汰内野手(26)は「負けているので。
初回無死一、二塁で大野の内角カットボールを右前へはじき返すと、5回2死では直球を中前へ。8回先頭、メヒアから右前へ運んだ3安打目まで、全てファーストストライクをヒットゾーンへ飛ばした。
ぶれないが心が結果に結びついている。7日の中日戦(バンテリンD)で自己最長の連続試合安打が「17」でストップ。そこから11試合、複数安打が出ていなかったが、「いい当たりでもアウトになったりする。考え込むことなく、いつも通り試合に向かっています」。試合前のフリー打撃は中堅から逆方向を中心に一球一球、丁寧に打ち返すのがルーチン。2年目のブレイクを支えてきた姿勢を崩すことなく、数字を積み重ねている。
シーズン145安打とし、2年目以内では長嶋茂雄(58、59年)、長野久義(11年)以来、球団3人目の150安打到達も見えてきた。